症例#7 腸管嵌頓を伴う鼠径ヘルニア

わずか1.5ヶ月齢の赤ちゃん柴犬、昨日から急性の嘔吐と食欲廃絶とのことでした。おうちに来てから1週間での出来事です。左鼠径ヘルニアがあり、画像検査ではヘルニア嚢内への腸管脱出、および消化管閉塞所見が確認されたため、緊急手術となりました

ヘルニア嚢を切開しても腸管の還納は困難であったため開腹し、脱出腸管を腹腔内へと戻しました。絞扼されていた部位の腸管壁は一部壊死していたため、腸管切除−端々吻合を実施し、鼠径ヘルニアを閉鎖後、閉腹しました

術後は順調に経過し、退院していきました