症例#2 胃拡張胃捻転(GDV)

GDVです。救急外科の代表とも言える手術で、長年救急外科に携わってきた身にとっては、慣れ親しんだ手術です。この症例は、知り合い病院から紹介の12才のジャーマン・シェパード・ドッグ。数日前からの元気低下と嘔吐により来院したそうです。GDVにしては穏やかな経過と症状でしたが、レントゲン検査ではしっかりと捻転していました。もちろん即日開腹です。開腹したところ捻転が確認されました。捻転を整復後、腹壁に胃固定し、術式を終了しました

GDVは犬、特に深い胸郭をもつ大型犬において発生する、急性の症候群です。来院時ショックバイタルを呈することも珍しくなく、ときに致死的であるため、迅速な診断、安定化、および外科的矯正が必要となります。幸運なことに、本症例においてはそれほど切迫していない状態での来院であり、胃や脾臓も壊死しておらず、捻転整復と通常通りの胃固定で手技は終了となりました。術後の経過も良好で、元気に退院していきました!