子犬・子猫の小児科外来

「元気に育ってほしいから。子犬・子猫の健康を総合的にサポートします」

大切な家族を守るために

子犬・子猫の時期は、体も心も大きく成長する大切な時間です。
しかしこの時期は、感染症・先天性疾患・遺伝性疾患など、様々な病気のリスクが潜んでいます。
私たちは、予防・早期発見・専門的な治療を通して、動物たちの健康を守ります。

感染症

  • パルボウイルス感染症(犬パルボ、猫汎白血球減少症)
    強い下痢や嘔吐を引き起こし、命に関わる危険な感染症です。ワクチンで予防が可能です。
  • 猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)
    鼻水やくしゃみ、目やにが出る「猫風邪」の代表的な原因です。子猫に多く見られます。
  • カリシウイルス感染症
    風邪症状のほか、口内炎や関節炎を伴うこともあります。慢性化することもあります。
  • 犬ジステンパー
    発熱、咳、神経症状などを起こし、重症化すると致死率が高いウイルス病です。
  • 犬アデノウイルス(伝染性肝炎)
    肝臓の炎症を起こすウイルス感染症で、若齢犬に発症しやすい病気です。
  • 犬コロナウイルス感染症
    下痢を中心とする消化器症状を起こします。特に子犬では重症化することがあります。
  • トキソプラズマ症
    寄生虫による感染症で、下痢や神経症状を起こすことがあります。母子感染にも注意が必要です。

先天性・遺伝性疾

  • 口蓋裂
    上あごに隙間があり、うまくミルクを飲めず誤嚥性肺炎の原因になります。早期の外科治療が必要です。
  • 門脈体循環シャント(PSS)
    肝臓を通らず血液が流れる先天的異常で、発育不良や神経症状を示します。手術で改善可能です。
  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
    膝のお皿が外れる病気で、小型犬に多く見られます。進行すると歩行障害の原因になります。
  • 股関節形成不全
    股関節がうまく形成されず、将来関節炎や痛みの原因になります。大型犬に多い病気です。
  • レッグ・ペルテス病
    大腿骨の血流障害で骨が壊死し、跛行や痛みを示す疾患です。若齢の小型犬に多いです。
  • 大動脈狭窄/肺動脈狭窄
    心臓の出口が狭くなり、心臓に負担がかかる先天的心疾患です。心雑音がきっかけで見つかります。
  • 心室中隔欠損(VSD)・心房中隔欠損(ASD)
    心臓に穴があいている先天性の異常です。重症度は様々ですが、早期発見で対応が可能です。
  • 動脈管開存症(PDA)
    出生後に閉じるはずの血管が開いたままで、心臓に負担をかけます。外科手術で治療可能です。
  • 右大動脈弓遺残
    食道が圧迫され、食べ物が通りにくくなる先天的異常です。吐き戻しで気づかれることが多いです。

心疾患

  • 心筋症(肥大型、拡張型)※猫に多い
    心筋の異常で心臓のポンプ機能に問題が生じます。猫では突然死の原因となることもあります。
  • 不整脈(先天性QT延長など)
    心臓のリズムが乱れる病気で、失神や突然死のリスクがあります。心電図で診断可能です。
  • 動脈管依存性の循環異常
    生まれつきの血管異常で、動脈管が閉じると重症化します。出生早期から注意が必要です。

整形外科疾患

  • 肘関節形成不全
    大型犬に多く、成長期に肘関節が変形し痛みや跛行を引き起こします。手術が必要な場合もあります。
  • 成長板早期閉鎖
    骨の成長がアンバランスになり、前足の変形が起こります。早期に気づけば矯正が可能です。
  • 頚椎奇形(環軸椎不安定症など)
    頸の骨の異常で、首の痛みや神経症状を起こします。小型犬に多く、外科手術が必要な場合もあります。

消化器・その他

  • 寄生虫感染(回虫、鉤虫、コクシジウム、ジアルジア)
    子犬・子猫ではよく見られる下痢の原因です。検便と駆虫薬で対応します。
  • 低血糖
    特に小型犬の仔犬で起こりやすく、元気消失やけいれんを起こすこともあります。早急な対応が必要です。
  • ワクチン未接種による重症感染症
    ワクチンで防げる病気に感染し、重症化してしまうことがあります。早期の接種が大切です。
  • 栄養失調
    母乳不足や人工哺育時の不適切な栄養管理で発生します。発育不良や免疫低下の原因となります。
  • 膀胱炎や尿道閉塞(雄猫で多い)
    頻尿や血尿を示し、閉塞すると命に関わります。若齢猫でも注意が必要です。
  • そけいヘルニア/臍ヘルニア
    そけい部や臍部(へそ)の閉鎖が不十分なため、腹部の臓器が外に出ます。手術で改善できます。

眼科疾患

  • チェリーアイ(第三眼瞼腺脱出)
    目頭に赤い腫れが出る病気です。放置すると涙の分泌に影響します。
  • 先天性白内障
    生まれつき目の水晶体が濁り、視力障害の原因となります。外科手術で治療可能です。
  • 緑内障(若齢発症型)
    眼圧が上がり、強い痛みや失明を引き起こします。早期の発見と治療が重要です。

歯科疾患

  • 乳歯遺残
    乳歯が抜けずに残ることで歯並びが悪くなり、歯周病の原因となります。
  • 咬合不正(不正咬合)
    歯の噛み合わせが悪く、食事や歯の健康に影響します。成長期にチェックが大切です。

オハナの特典 「健診プログラム」

  • お迎え直後・3か月齢・6か月齢の3回無料健診
  • 成長や症状に合わせたオプション検査のご提案
  • 6か月齢健診後:避妊・去勢手術 5,000円割引特典

まとめ

子犬・子猫では、まず 感染症・寄生虫疾患 が多く見られ、
成長とともに 整形外科疾患や先天性心疾患 が見えてきます。
現在は、遺伝子検査を用いて将来的なリスクを把握することも可能になりました。

オハナ動物病院では、子犬子猫の無料健診の仕組みをもうけております。
それらを上手に利用していただき、必要に応じて追加検査なども選択し
予防と早期発見に力を入れていきましょう。
私たちは、こうした幅広い疾患に対応できる体制を整え、
「予防」と「早期発見」で、大切なご家族の健やかな未来を守ります。