がんも怖くない!早期発見のススメ

~見つけにくい病気の早期発見方法~

愛犬の毎日の元気な姿を見ていると、健康のことをつい忘れがちになってしまいますよね。
でも、犬のがん(腫瘍)は、初期段階では症状がほとんど出ず、気づいた時には進行している「沈黙の病気」です。

早期発見できれば、治療の選択肢が広がり、愛犬の生活の質を長く保てます。

今回は、犬に特化して、そんな見つけにくい病気の早期発見方法を解説します。
「Nu.Q® Vet Cancer Test」(ガンマーカー検査の一種として、ヌクレオソームを測定する革新的な血液検査)を紹介します。
科学的な裏付けのあるツールで、愛犬を守るヒントをお届けします。

Nu.Q® Vet Cancer Testは、腫瘍を検出するためのマーカー検査です。

その結果が腫瘍の早期に発見につながることもあり、 進行前に治療することが可能になります。
Nu.Q® Vet Cancer Testを、学術論文に基づいて強調できるポイントは。

a. 高い特異度で信頼性の高いスクリーニング

  • Nu.Q® Vet Cancer Testは、健康な犬と癌を持つ犬を高い精度で区別可能。
     特に特異度が97%と非常に高く、誤って健康な犬を「癌」と診断するリスクが低い。

b. 特定の癌で高い検出率

  • リンパ腫(感度77%)、血管肉腫(82%)、組織球肉腫(54%)など、犬で一般的な血液関連の癌を効果的に検出。
     特にこれらの癌は早期発見が難しいため、早期介入のチャンスを提供。

c. 簡単な血液検査で侵襲性が低い

  • 少量の血液(EDTA血漿)だけで検査が可能で、侵襲的な生検や手術が不要。飼い主にとって手軽で、犬への負担も最小限。
     検査可能な曜日に制限があるので注意が必要。(オハナでは、日曜日、月曜午前、水曜日に限ります)

d. 定期的な健康診断に組み込みやすい

  • 定期的なウェルネスチェックの一環として使用でき、早期発見をサポート。
    特に高齢犬にはおすすめ。

e. 検査の限界と注意点

  • 感度にばらつきがあるため、すべての癌を検出できるわけではない。(特に軟部組織肉腫などでは感度が低い)
    陽性の時は、がんの可能性を疑って進めるが、結果が陰性でも癌がないとは言えない。
  • 検査曜日に指定がある。
    採血後の検体の扱いがややシビア。時間経過が経過すると、検出精度が下がってしまう。

検査結果が出た後の対応はどうしたら良い?

ローリスク 今のところは経過観察とします。

グレーゾーン 一定期間を開けた上で再検査をします。
       次回の検査も、同様の結果であった場合は、画像検査などで異常を探索します。

ハイリスク  腫瘍に罹患している可能性が高いため、獣医師が追加の診断(画像検査や生検など)で確認を行います。
       疑わしい部分を発見できた場合は、細胞診や組織検査を実施して、確定診断を得るように勤めます。
       

追加検査ではっきりしない時

  • 画像検査で異常所見が発見できなかった場合は、1ヶ月後に再評価が必要です。放置せずに対応させていただきます。

まとめ:今日から始める「怖くない」習慣

うちの子が癌になったら・・・。と心配はつきません。
犬のがんは、積極的に検査を勧め、早期発見で「怖くない」ものに変えらる時代になりつつあります。
新しい検査を上手に利用して、愛犬の健康をまもり、長生きを実現できる未来を作りましょう。