ウサギのことを知ろう
1.ウサギの性格と注意点
ウサギは臆病で怖がりであるため、小さな物音に驚いたりとても警戒心が強い動物です。
また、病気になっても具合の悪さを我慢してしまう傾向もあるため、症状が出た時には手遅れになっていることも。日々の様子をしっかりと見て、変化に気がつけるようにしておきましょう。
2.ウサギの食事
ウサギが健康で快適な生活を送っていくためには、腸内環境を正常に保つことが重要となり、毎日の食事で適切な「繊維」を摂取させてあげましょう。
食事は毎日、一定量のペレット(ラビットフード)を与えつつ、牧草(チモシー)を自由採取させてあげるようにしてください。ケージ内に常時与え、十分に採らせてあげる方法が理想です。
ウサギは、食べ物に強いこだわりを持ちます。子供の頃食べていたものを好む傾向があります。
早くから良い食習慣を身につけるようにしましょう。
3.ウサギの飼育環境
うさぎウサギの飼育には個々のテリトリーが確認できるように、十分な広さを確保してあげましょう。
うさぎにはある程度の運動は必要です。ケージ内だけでは、運動不足になってしまいます。
目の届く時間でよいので、部屋の中を自由に歩かせる「へやんぽ」をしてあげてください。
温度変化に弱いので、急な温度変化が起こりにくい位置にケージを置いてください。
臆病な性格あるため、テレビや音楽機器のすぐ近くなど大きな音の鳴る場所も避けましょう。
一箇所に場所を決めて排尿、排便をする習慣があるため、比較的楽にトイレを覚えてくれるようになります。
ウサギの予防・健康診断について
1.歯のチェック(歯切りなど)
ウサギは上下の歯が生涯伸び続けるます。
良質な食事で歯の健康が保たれないと歯科関連のトラブルに繋がってしまいます。
不正咬合などにならないように、定期的に歯のチェックを行いましょう。
前歯だけでなく、奥歯の状態にも気をつける必要があります。
奥歯は観察しにくいため、病院での診察が必要です。
「歯が正しく削れる生活」を意識してあげることも歯のトラブル予防のために重要です。
2.爪切り
室内での生活では、爪が削れることもなくどうしても爪が伸びてきてしまいます。
爪が伸び続けてしまうと、引っかけて折れてしまい出血してしまうといったこともよくおきます。
ご自宅で爪切りが難しい場合には定期的にご来院いただき、爪を切ることをお勧めします。
3.ノミ・ダニ予防
最近は「うさんぽ」というように、ウサギと一緒に外をお散歩する方も増えてきました。
外に出る場合、外ノミやダニがウサギに寄生する場合があります。
皮膚表面に寄生がないかどうかをチェックしてあげましょう。
もし、ノミ・ダニの寄生が見つかった場合には、駆除薬を使用します。
4.血液検査
ウサギは人間の10倍のスピードで年を取りますので、定期的な健康診断をお勧めしています。
血球測定(白血球・赤血球など)や生化学検査(肝臓酵素など)を行います。
検査項目によっては外部の検査センターに依頼することもございます。
うさぎの不妊手術について
うさぎは、1年中発情期のある動物です。
ウサギは1か月に1日程度は発情が休止しますが、それ以外は「年中発情状態」が続きます。
そのため、繁殖を考えない場合は発情時のストレスを軽減してあげるためにも不妊手術をお勧めします。
また、雌のウサギは3歳以上になると卵巣・子宮疾患のリスクが増し、年齢とともに増加していきます。
病気のリスクを軽減する意味でも不妊手術を行ってあげましょう。
うさぎに多い病気について
1.食滞(食欲不振)
うさぎ食滞は繊維質の摂取不足、毛などの異物摂取、ストレス、歯のトラブルなどから、
胃腸の機能が低下して発生します。
症状としては元気が無くなる、食欲不振、便の減少や異常、腹囲膨満などがあります。
ウサギは寝ているとき以外は、口の中でモグモグと餌を咀嚼していることが通常です。
そのため、食欲不振が24時間以上続く時は注意が必要です。
治療は多くの場合に、点滴や内服などの内科的療法を用いて行います。
原因として異物誤飲による閉塞などがあれば外科的治療を行うこともあります。
2.切歯・臼歯の不正咬合
ウサギの歯は生涯伸び続けます。
自身で歯の長さを適切に保つことができなければ、歯並びが悪くなり不正咬合を引き起こすことがあります。
不正咬合が起こると食事ができなくなることもあり、食滞の原因ともなります。
食欲不振、よだれや涙が出る、歯ぎしりをする、硬い物を食べない、などの症状が出ることがあります。
治療は歯の咬合の状態をチェックして、定期的な歯科処置(切断・研磨)や矯正などを行います。